4日目、今日は水彩のお話。
水彩絵の具っていうと、
わかりやすいのは小学校で使う絵具でしょうか。
あれは「透明水彩」と言って、塗り重ねても下の色が見える絵具です。
その他にも「不透明水彩」というのがあるんですが、それは明日お話することにして。
まずは透明水彩。
パレットに出して、乾いてしまっても、もう一度水で溶かせば使える絵具で、
洋服についても比較的取れやすいので、「小学生には透明水彩」なのかもしれませんが
これも、当時の私を悩ませた画材ですね…
そして、先生がもっと使い方を教えてくれていたら好きになれていたのに、と思う画材のひとつです。
綺麗に塗りたいのに、ムラだらけになって全然楽しくない、
混ぜたら濁るし綺麗じゃない、思うように描けない!
というのが、透明水彩に対する印象。
でも実は、その「下の色が透けること」「ムラになること」が、透明水彩の魅力なんですよね。
例えばこれは、CICAのアーティストが透明水彩で描いた作品です。
どちらも「滲み」「ぼかし」「ムラ」がとても綺麗。
こんな使い方、学校で教えてもらえないですよね。
自分で見出していきなさい!ってことかもしれませんが、
その熱意が生まれる前に心が折れてしまうんだけどな。
◇
先述のように、パレットに出しておいて、乾かした状態で持ち運び、
水さえあれば描けるので、風景スケッチにもってこいの画材です。
だけどそもそも、絵具っていうのが少し面倒…という方には
「水彩色鉛筆」がオススメです!
普通に塗るだけでも、発色が良く素敵な画材なんですが
塗ったところを水で溶かすと、水彩絵の具と同じように使えます。
随分前に水彩色鉛筆を溶かす方法を試すべく描いた絵です。
色鉛筆そのままの部分と、水で溶かしたところがあるので
見比べてみて頂くとわかりやすいかと思います。
塗ったところを水でなぞる方法以外に
水彩色鉛筆をカッターなどで削って粉にして、
水で溶かす方法もありますし、こんな便利な道具も▼
パレットの片面がザラザラしていて、水彩色鉛筆やパステルを削って粉状に出来るそうです。
すごい。
更に、水彩色鉛筆のように水に溶かせるマーカーもあります。
私も持っているのですが、色んな使い方が出来て楽しいです。
クリアファイルのようなツルツルしたものに、わーっと適当に塗って、
水をつけた筆で溶かして使ったり、紙に直接描いた後にぼかしたり。
そして、これらの道具のお共に使って頂きたいのが「水筆」。
(トンボのやつはおしゃれだな、、)
水を入れておいて、軸をぎゅっと押すと、水が筆先に染み込みます。
これはハイパー便利道具です。考えた人すごい!
「ぺんてる」からも出ています。私が使っているのはこっち。
色鉛筆やマーカーなら、パレットや筆洗を出してきて洗う必要もないし、
お洋服に飛び散ったりもしないし、
それぞれ色鉛筆として、マーカーとしても使えるのでとってもお得です◎
そういえば水彩色鉛筆、家にあるな…という方!
今日は水で溶かしてみましょう。
思いがけない表現が出来るかもしれません*
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