3日目です。
今日も身近な画材の話。

 

皆さま、クレパスにどんな想いを持っていらっしゃいますか?


幼い子供の使う画材、というイメージの方も多いのではないでしょうか。

 

 

16色入り持ってたらヒーローですよね。

 

 

私が通っていた幼稚園では、お絵描きの道具は基本、クレパスでした。

 

セーラームーンを見て育った私は
アニメのような可愛い女の子を描きたくて、
黒で線を描いたあとに肌色で顔を塗ろうとするんですが
混ざりに混ざってまぁ汚い、、
ということになるんですね。

 

少し成長して、肌色を塗り切ってから黒で縁取る、
なんて小技を編み出したりもしたんですが、
それでも、思っているような絵にはならない。

 

嫌だなぁ…とモヤモヤしながらも、
先生や親が褒めてくれるので「まぁいいか」と
やり過ごしていた淡い想い出です。

 

(ちなみに現在は「はだいろ」は「うすだいだい」という名前に変わっています。肌の色は人によって違いますもんね。)

 

 

 

幼い私がクレパスと仲良くなれなかった理由は、
「描きたい絵と画材がマッチしていなかったこと」に尽きます。
クレパスの秘めている潜在能力に気付けなかった凡人な私。

 

 

大人になって、ふとクレパス使ってみるか…と思い立ちました。


本当は油絵をやってみたかったんですが、
画材も制作場所も用意できなかったので、とりあえず似たものを探したところ、クレパスに。

 

当時描いた絵を実家に置いてきてしまったので、先ほど描きました。

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置いてあった、ボロボロの緑の色画用紙に。

少し(?)雑ですが、太いので自然とざっくりしたタッチになるのもクレパスの良さ…かもしれません…

 

でもほら!
周りのボロボロのところをカットして、
IKEAのとてもリーズナブル且つお洒落なフレームに入れると

 

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ほら!!!

ちょっと遠目に見てたら、なんかこう、
フランスの街角に飾ってあってもおかしくない様な気がしてきませんか。

 

しませんか。

 

何はともあれ、クレパスの醍醐味って、
実は「混ぜても綺麗」というところにあると思います。

 

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重ねて塗ると、油絵のような重厚感。
何故って、オイルが入っているから。
とっても滑らかで、重ねた厚みも感じられるので、描き込んだ!という感覚がお手軽に得られます。

 

サクラクレパス公式サイトによると、

“どんな色をまぜても鮮やかで美しく、混色を繰り返してもにごりません。”

 

だそうです。
大人になってやっと、クレパスを好きになれた私です。

 

 

 

 

でもそういえば、
CICAからとある小学校へ出張お絵描き教室に行っていたとき
クレパスを使ってモンスターを描こう!というハロウィン企画をしまして

 

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▲こんな感じの見本を持って行きました。

他にも魔女とかフランケンシュタインとか、色々。

 

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その上で、
「クレパスは色と色を混ぜても楽しいです。」
「例えば、水色を沢山塗った上に、白色を思いっきり塗るとこんな風になります。」

 

など、実演しながら説明してみました。

 

すると、みんなめちゃくちゃ良い絵を描くんです。

 

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混ぜてもいいんだよ、って誰かが言ってくれたら、
幼稚園児の私ももう少しクレパスと仲良くなれていたのかも。

 

 

 

最後に、個人的に大好きな
クレパスで作品を作っているアーティストさんをご紹介させてください。

アカダチアキさんです。

https://www.instagram.com/chiakiakd/?hl=ja

 

クレパスを塗り重ねて上の層の黒色を削ることで作品を描かれているんですが、
とてもじゃないですがクレパスで描いたようには見えない…。


夢の中のような色使い、選ばれるモチーフも何もかも大好きな作家さんです。
是非一度ご覧ください!

 

 

 

お家にクレパスがある方、何か描いてみたくなりましたか?

 

明日は透明水彩とそれに準ずる色々なものの話です◎

 

 

 

☆毎日夜19時頃に更新予定です!