突然ですが、

最近やっている

アプリゲームの話です。

 

 

しょっちゅう広告に登場するので

どんなものかしら、

と、まんまとダウンロードして

ずるずる続けているんですが、

 

パズルゲームをして、

獲得したコインで

登場人物の見た目やお部屋を

変身させる、というゲームです。

 

 

 

「ソファを置く」

「棚をつける」

「テーブルを置く」

 

とか、ミッションがあって

600コイン使って

ソファを置く、を選ぶと

3つくらいの選択肢から

どのソファにするか、

を選べるんです。

 

 

つまり、

「部屋の中に何を置くか」

は、選べなくて

「これを置くよ!どんな色柄にする?」

というところを選べるんですね。

 

 

一つのプロジェクトが終わったら

次の依頼主に取り掛かるんですが

今数えたらこれまでに

12人の人とお部屋を

変身させていました。

 

その中で気付いたことがあるんです。

 

 

それは

ほぼ全ての部屋で

「アートを飾る」

という選択肢が出てくること。

 

 

これ、海外のゲームなんです。

 

 

それで思い返してみれば

海外のお家ってなんだか

「絵を飾っているイメージ」が

ものすごく、ある。

 

ドラマや映画に登場する家も

実際にお邪魔したお家も。

 

 

 

では日本の家を思い浮かべてみましょう。

 

…あんまり、イメージが

沸かないのは私だけでしょうか。

 

 

なんか、歯医者さんとかには

絵飾ってること多いですね。

 

あと、私の祖母の家には

友人が描いたという

絵が額装されていました。

 

 

でも友達の家に遊びに行って

絵が飾ってあるところ、

そういえば見たことないかも

しれません。

 

完成した巨大なジグソーパズルを

額装して何枚も飾っている

お家はありましたね。

 

 

 

いや、私の周りでは

結構飾っている人がいたよ!

という方もいらっしゃるかも

しれませんが、

 

圧倒的に

「当たり前感」がない。

 

 

 

なんでだろう?

 

絵を「描く文化」は普通に

あるし、なんなら日本人は

器用な人が多く、

上手な人が平均的に

多い気すらするのに。

 

 

 

というわけで、

調べつつ、考察してみました。

 

 

 

 

 

●日本で家に絵を飾る文化が

根付かない理由

 

まずは私の予想からいきます。

 

 

①家が狭く、壁が少ない

 

海外に比べて狭い土地に

家がたくさん建っていますから、

有り得ると思います。

 

 

②壁の材質が、絵を飾るのに適していない

 

これは微妙なんですが

海外に行って思うのが

日本の住宅と壁の材質が

違うなぁ、ということ。

 

私は木造平家育ちなんですが

父がボコボコとした漆喰的なものを

壁に塗っているのを見た時、

「どうしてもっとカラフルで

平面的な壁にしないんだろう?」

と子供ながらに疑問でした。

 

答えは、

「気候・風土に合わないから」

ですね。

 

 

気候や風土に合わせた材料で

家を造った結果、

画鋲や押しピンがささりにくい

壁になっちゃったのでは、、、、

 

 

これは、違う気がしますね笑

日本の方がピン刺しやすそうだもの。

まぁいいや。

 

 

 

③賃貸が多い

 

これは文化とは言えないけれど

今の社会ならあるでしょう!

壁にピン刺したら、

出ていく時に何か修繕費を

払わなきゃいけないのでは!?

という気持ち。

 

実は払わなくていいんですけど

それはまた別の話で…

 

 

 

 

●実際はどうなのか

 

結果から申し上げますと

「答えはこれ!!」と

はっきり教えてくれるものは

何もありませんでした。

 

でも大体、

「部屋が狭いから」

というのは出てきますね。

 

 

あと、実際に海外のお家へ

行き、「なぜ絵を飾るの?」

と訊いた方がいらっしゃったんですが

「ないと壁が寂しく感じる」

と答えられたそう。

 

 

そこで、日本のお部屋と

海外のお部屋を

じーっと見比べてたんですが

 

私はすごいことに気付きました!!

これは答えのひとつだと思う!!

 

 

 

 

これです、これ。

 

▲日本の住宅

(文化から見たいので昔ながらの木造を。)

 

▲海外の住宅

 

 

違いがわかりますか?

 

 

日本の家は「柱」や「梁」

ふすまの格子などの建具が

空間を区切っています。

 

海外のお家は

ぱっと見目立つ柱や建具がない!!!

 

 

※建具とは?

ドアや窓などの開閉する仕切り。

 

 

そもそも部屋の間に

扉がなかったりするし。

 

 

日本の木造住宅の

柱や建具はインテリア的に

とても良いアクセントに

なっていると思いませんか?

 

壁がだだっ広く感じないし、

木そのものが美しい。

 

 

 

 

日本では

建具や柱・梁そのものが

アート作品だったから

 

わざわざ絵を飾らなくても

よかったのでは?

 

 

 

これは、大前提として

「狭い」から、というのがありますが

それによる建物の建て方、

構造の問題とかも

ありそうな気がします。

 

詳しいことはわからないけど。

 

建物の構造は、

土地の気候などで変わるので

やっぱり

気候・風土は関係ありそうです。

 

 

 

そして、柱や建具といった

削りようのないものを

それを含めて美しく見せる

という美意識の高さとも

いえるのではないでしょうか。

 

日本語には「借景」という

言葉があり、

遠くの山や景色など

元から在るものを

庭の風景の一部として利用し、

造園します。

 

 

これにあたる言葉が

英語にはありません。

 

 

あるものを上手く使って

「魅せる」ことが日本人は得意で

 

それによって

わざわざ壁に絵を飾る必要が

なかったのではないでしょうか。

 

 

襖や衝立には元から絵が

描いてあることが多いし

床の間という「飾る為の場所」

には掛軸とか飾りますもんね。

 

 

 

決まりました。

私の中での答えが。

 

日本に絵を飾る文化が

根付かなかったのは、

柱や建具などで空間を

魅力的に見せる技術が

あったから。

 

 

ということにしましょう。

させてください。

 

 

 

 

 

とは言っても、

最近のお家はさっきの画像のように

柱や梁が丸見え、なんてことは

ほとんど無いですよね。

 

しかも昔よりコンパクトだから

絵を飾る場所は確実に

減っています。

 

 

自分の部屋を思い浮かべてみても

壁、少ないな…って思います。

 

今持っている原画も、

本当は壁に飾りたいのに

棚に立て掛けたりして

なんとか置いてあるような状態。

 

 

こうなってくると、

アートを取り入れるのって

原画のままだと難しい

ような気がします。

 

だったら、小物や家具で

取り入れるのはいかがでしょうか。

 

 

 

例えばこんな風に。

 

▲art by イユダエマ

 

▲art by おかのはなみ

 

こちらはATELIER CICAの

所属アーティストが

一点一点直描きで制作した

小物入れやトレイ、

ネームプレート。

 

 

直接筆を入れているので

紛れもない「原画」です。

 

現在販売準備中。

 

 

 

それから、以前クラウドファンディングで

リターン品としてご購入いただいた

アートインテリア(チェア)も。

 

 

▲art by Wheather

 

こちらも直接描いています。

 

 

他にも、マイクロキャンバスという

裏面がピンバッジになった

3×2.5センチという

小さな小さなキャンバスも。

 

▲art by march.

 

 

 

こんな風に、アートは色んな

形で側に置けるものだと思います。

 

もちろん、

大きな原画というのは

何にも代えられない

魅力があります。

 

飾れるなら飾りたいし、

飾って欲しい。

 

 

ただ、それが難しいから

といって、アートを日々に

取り入れることを

諦める必要はありません。

 

 

 

ATELIER CICAでは

こんな風に、

暮らしの中に取り入れやすい

アートの提案を

どんどんしていけたら、

と思っています。

 

今回ご紹介した作品に

ご興味のある方は

お気軽にお問い合わせください*

 

 

 

 

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