先日のブログで
「私の創作人生は模倣」
という話をしましたが
模倣ってとっても大切。
いざこんなものを描きたい！
となったときに、
思い通りに描くために
技術を磨いておくに
こしたことはありません。
ATELIER CICAにいると、
模写の連続の毎日です。
（お客様からのリクエストは
模写が多いので…）
そっくりに描くというのは
それなりに難しくって、
スタッフみんな、
物凄い量の練習を
しています。
というわけで、
今日は模写のポイントを
書いてみようと思います。
◇
小学校の「書写」の時間を
思い出してください。
四角い枠の中が
点線で十字に区切られていて
そのひとつひとつの
小さい四角の中に
どの部分が入っているか、
とか見比べながら
文字を書きませんでしたか？
要はこういうことです。
例えば、デッサン。
デッサンというのは目の前の
モチーフを写実的に描くんですが
「デッサンスケール」
という道具があります。
▲こういうのです。
どうやって使うのかというと
重ねて、
デッサンスケール越しに覗き
というわけです。
書写の時間と同じことです。
このデッサンスケールは
使う人と使わない人とがいて、
私は使わずに育ちました。
頼りすぎると後々大変ですが
とっても便利な道具です◎
（多分。使ったことないので…）
このスケールを使って
何を見ているかというと、
・リンゴは右下の太枠の四角の中
・更に細枠の上ふたつに収まっている
・ビンは真ん中のラインのすぐ左
・ビンのラベルは真ん中のラインより下
みたいなことを見るわけです。
そうしたら、紙の真ん中より下の
少し上にリンゴを描けばいいし
真ん中より左にビンを描けばいい。
模写も、つまりはこういうことです。
例として、
ずっと前に描いた
ONE PIECEのルフィの
写真がありましたので
これを使って説明していきます。
因みにこちらは
シグノの極細0.38ゲルインキボールペン
で描いています。
愛用のボールペンです。
さて、絵を描く時
「どこから描き始めるの？」と
よく訊かれますが
どこでもいいです！
どこでもいいので、
何かしら描きましょう。
今回はここからでした。
ど。
気にするべき点は
「角度」と「長さ（位置）」です。
要は、
デッサンスケールなしで
スケールでやるように
何かの目印に対して
比率や角度、位置を
決めていく、ということです。
何かを描いたら、
それを基準に
どのくらい離れているか？
というのをさっきの
比率を使ってじわじわと
描いていくのです。
いや〜…
わかりにくいですね！笑
正直、私はすでにこれを
感覚でやっているので
説明するのが難しいんですが
理屈で説明すると、
こういうことになります。
試しにiPadで悟空を描いてみました。
（途中までですが）
タイムラプスになってしまって
速すぎてなんのこっちゃ
わからなくなりました…
一応貼っておきますね…
この動画を観ていただくと、
所々で急に
髪の毛の端っことか
離れた場所に描き始める
ところがあるんですが
（0:10あたりです）
比率を使ってこの辺かな？
と予測した位置に、
端っこを先に描いて、
真ん中と繋げていくと
失敗が少ないです。
…伝わりますかね。
そして私、これずっと
一発描きの体で描いてきましたが
普通にシャーペンとかで、
消しゴム使っていきましょうね。
ATELIER CICAの
チョコアートの場合は
下書きが出来ないので、
練習が上手くいかないとき、
こんな風に説明をしています、
というような内容でした。
◇
色んな人の模写をしていると
知らないうちに
そのタッチの絵が
描けるようになっていたり
前は描けなかった
ポーズが描けるようになったり
ここはこんな風に
描いているのか！という
発見があったりして
すっごく勉強になります。
今回は「線」や「形」のことしか
お話しませんでしたが、
色の塗り方を真似っこするのも
楽しいです。
幸いYouTubeには
たくさんのメイキング動画が
あがっていますので
（私のなんかより
ずっとわかりやすいです…）
自分の使っている道具と
「塗り方」とか「メイキング」で
検索すると良いと思います！
模写は上手く描けると
自分の画力が急激に
向上したような
気分になれるので
楽しいです。
是非チャレンジしてみてください！
☆毎日19時に更新中！